NIKE AF1 INTERVIEW THIRD|atmos(アトモス) 公式オンラインストア

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Q1 AIR FORCE 1との出会いは?

もう20年以上も前になるから正直覚えてないですね(笑) その当時はSNSとかもなくて、実際に店に足を運ばないと情報が得られない時代の中で当時で白ベースにSWOOSHのカラーが違いのモデルが多くて、お店に入ってたのを見てたのが出会いだったと思います。

Q2 NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDと言えばAIR FORCE 1というイメージがありますが、何故NITROの別注モデルにAIR FORCEを選んだんですか?

もともとAIR FORCE 1はバスケットボールシューズのカテゴリですし、HIP HOPとバスケって親和性のあるものですし、当時からAIR FORCE 1のオールホワイトがB-BOYとしての正装というイメージがあって、汚れたらすぐに買い換えるというのが暗黙の了解というか、当たり前だったのでその時からNIKEは様々なモデルはありましたけど、NIKEの靴をNITROで作るとなった時はもう迷うことなくAIR FORCE 1でしたね。 当時僕は上野の靴屋で働いてたんですけど、そこのお店がNIKEの正規のアカウントを持ってなくてNITROで「NIKEと一緒にやりたい」と、あるお店にお願いしたら繋げてくれたんです。 それでNITROのモデルでAF1でオールリフレクターを作るという流れになりまして。 でも昔のリフレクター素材って今でこそリフレクターって種類も多いと思うんですけど、当時使えるものがなくて、プロモーションでもらったものがもうリフレクターというよりかはただのシルバーだったんですよね(笑)。 それからDELTA FORCEの別注モデルなども経て、多分これが一番皆さんNITRO×AF1で印象的なモデルだと思うんですけど、2007年の時に1WORLDという企画で作ったAF1。 メンバーの中からGORE-TEX(企画ではGORE-TEXERという名前で選出)となったんですけど、最初のリベンジという意味合いもあってか、そのモデルにもオールリフレクターを施したっていう経緯ですね。 その時はもう時代も進んでリフレクターにプリントできたりもして、1WORLDの各モデル自体にも数少なくてすごい人気だったんですけど、多分GOER-TEXのAF1が1番人気だったんじゃないですかね?

Q3 AIR FORCE 1が誕生して今年で37年経ちますが、今でも人気の理由は?

やはりスニーカーの原型というか、普遍的でミニマムに削ぎ落とされてたデザインが一番の理由なんじゃないかなと思いますね。 スポーツと共に発展していった中で、脈々と続くAIRが搭載されたスニーカーのNIKEの歴史があって、AIR FORCE 1以外にも人気のモデルはもちろんありますけど、HIP HOPカルチャーの中でもずば抜けた認知があったからこそ、今でもクラシックシューズとしての位置付けになるんじゃないかなって思います。 例えばDUNKってアメカジとか古着のデニムにオーバーサイズを紐締めて履くみたいな印象があるじゃないですか。 だからそのスニーカーがどういうところでカルチャーに落ちていくかによって靴のイメージって変わっていくと思うんですよね。 その意味で言うとHIP HOPっていうカルチャーにAIR FORCE 1が密接していた分、今でも愛されてるんじゃないかって僕は思いますね。

Q4 今日お持ちいただいたAIR FORCE 1について教えてください。

AIR FORCE 1 SUPREME LOW “KRINK” 実は所持していたのを処分した時期もあったんですけど、これだけは手放したくないって思いましたね。 先ほども話した「1 WORLD」というアジア、アメリカ、ヨーロッパで選ばれたイノベーターがそれぞれAIR FORCE 1を手がける企画があってそれぞれの地域でしか販売されなかったりそもそも足数が少なかったりでとにかくすごいラインナップだったんですけど、その中の1足ですね。 1 WORLDの企画自体「派手なのが良い」みたいな雰囲気があったんですよね。ただ僕にはその雰囲気がピンとこなくて。 そもそも僕はあまりガチャガチャしたデザインというか派手なスニーカーが好きじゃないんですけど、KRINKも好きでしたしリフレクターでシンプルな中にもデザインが入っているというのが秀逸だなと思って。 本当はNITROのAF1持って来ればよかったと思うんですけど (笑) でもこれは個人的にお気に入りの1足です。

Q5 XBSさんにとってのAIR FORCE 1とは?

NITROにとっても自分にとっても「象徴」という感じですかね。 言い方を変えれば「僕のスニーカー」っていう表現の方が合ってるかもしれないですね。これこそが”CLASSIC”という。

Q6 今後AIR FORCE 1に求めるものは?

25周年のインタビューの時に「形はそのままで軽くして欲しい」ってあるインタビューで言ったことあるんですよ。 そしたら月日が経って、フライニットをアッパーに採用したり、WMNSはアウトソールの部分をくりぬいたりして軽さを追求してるからそこはある意味願いが叶ったというか。 でもやっぱり一番は「変わらずそのままでいて欲しい」って思いますね。

XBS (NITROMICROPHONE UNDERGROUND)

風景、バスケットを中心としたスポーツ、ファッションをテーマに力強い写真に定評のあるフォトグラファーであり、2019年に結成20周年を迎える再始動したヒップホップグループ「ニトロ・マイクロフォン・アンダーグラウンド(NITRO MICROPHONE UNDERGROUND)」のメンバーXBSとして、バスケットボールマガジン『FLY』のクリエイティブディレクターとしても活動中。